水は、原材料表示には慣例的に表示しなくてもいいことになっていますが、原材料に使用されている場合は栄養成分計算に必要です。本ツールでは、あらかじめ登録してある水を選択しても、原材料表示には表示されず、栄養成分計算にのみ使用します。ただし、原材料表示にあえて表記したい場合、あるいは特殊な水を使用している場合は、新規に原材料登録をしてください。
原材料や重量入力する際は、その原材料の乾物重量で入力する必要があります。例えば、おにぎりの場合の白米の量は、炊きあがった白米の量(出来上がりの原材料)ではなく、「炊く前の米の重量」となります。
食品成分データベースでも、「こめ―精白米 うるち米」の項目で「水稲穀粒」や「水稲めし」などと区分されています。いわゆる炊いたご飯の場合は、米粒ではなく「水稲めし」の栄養成分と炊き上げ前の乾物重量を選択、入力する必要があります。
乾物重量が不明な場合、
こちらに重量変化率一覧が掲載されていますので、出来上がりの原材料の重量を該当する食品の重量変化率で割ったものが、乾物重量となります。上記の例の場合、炊きあがったご飯(水稲めし―精白米 うるち米)80gを使用する場合は、その重量変化率は210%ですので、原材料に入力すべき乾物重量は80÷2.1(210%)=約38gとなります。
揚げ調理を行う場合、原材料が油や衣を吸着することにより重量や栄養成分が変化します。これを吸油率と言い、下記の表の通り計算します。
揚げ調理する原材料の重量に対して、下記の割合で油や衣の材料を原材料表示に加えてください。
調理方法 | 油 | 小麦粉 | パン粉 | 卵 |
素揚げ | 10% | | | |
唐揚げ | 10% | 5% | | 5% |
天ぷら普通衣 | 10% | 5% | | |
天ぷら厚い衣(かき揚げなど) | 15% | 8% | | 8% |
フライ普通衣 | 10% | 5% | 5% | 5% |
フライ厚い衣(串カツなど) | 20% | 8% | 8% | 8% |
炒め物・ソテー | 7% | | | |
計算例:鶏肉300gを唐揚げにする場合、鶏肉の重量300gに対して10%の油(30g)、5%の小麦粉(15g)、5%の卵(15g)を原材料に登録し、選択してください